【愛玩動物看護師だより】 9月28日の『 世界狂犬病デイ! 』って何? 

↑ 上のイラストは、『世界狂犬病(周知徹底』デイ』のポスターです。

 

こんにちは(^^)/

 

今年も9月を迎え、残るところあと3カ月程度になりました。

しかしまだまだ暑さが続きますので、熱中症には十分お気を付けください。

 

 

 

みなさん9月28日は何の日かご存じでしょうか。

あまり知られていないですが、犬を飼っている人なら当たり前のように接種を行っている『 狂犬病予防ワクチン 』がありますよね!

 

 

 

なんと9月28日は『 世界狂犬病デー 』なのです!

 

 

 

 

 

こちらは世界から狂犬病の根絶を目指し、いろいろな人に狂犬病が巻き起こす影響や予防方法などを知っていただく日になります。

ちなみに9月28日は、狂犬病ワクチンを開発した『 ルイ・パスツール 』先生のご命日です。

 

 

 

 

 

狂犬病ワクチンは法律で決められた義務的なもので、毎年必ず受ける必要がありますが、狂犬病について知らない人も多いと思います。

少しの知識として覚えて頂くと予防の意味も分かると思います(^^)/

 

 

【 狂犬病とは 】

狂犬病とは狂犬病ウイルスによる感染症です。

感染経路としては感染動物に咬まれることにより、唾液が体内に入り感染します。

長い潜伏期間を経て発症することがあります。

発症した場合、治療方法は今のところなく、死亡率はほぼ100%と言われています。

ワンちゃんの場合、潜伏期間は20日~60日と言われており、約1ヵ月といわれています。

 

 

 

 

【 どのような症状がでるのか 】

狂犬病が発症した場合の症状は『 狂躁時 』と『 麻痺時 』の二つに分けられます。

 

 

狂躁時は、見境なく噛みつくような『 神経過敏 』『 凶暴性 』を示します。

光や音などにも敏感になり、何に対しても攻撃性を持つことになります。

鳴き声も異常で、目は大きく開かれます。

 

 

 

逆に麻痺期は、犬ではあまり現れない症状ですが、元気消失・全身麻痺による運動失調や嚥下困難などが見られます。

最終的には昏睡となり死に至ります。

 

 

 

治療方法がない病気なので、予防できるのは狂犬病ワクチンのみになります。

 

 

 

 

しかし日本には狂犬病ウイルスがないと言われています。

それでも打たないといけないの?と思われる方も多いと思います。

 

 

 

現在日本での狂犬病は犬を含め発生はありません。

 

 

『 国際交流の多い時代に、日本が狂犬病を発生していないのは奇跡 』といわれているように、先人たちが命がけで狂犬病の対策を行って下さった結果、日本が清浄国になりました。

その努力を無駄にしないためにも、この世から狂犬病が撲滅されるまでは私たちはしっかりと予防を行う義務があります。

 

 

 

 

以上のことから、この日本での狂犬病ワクチンを打つ理由になります。

 

 

毎年4月~6月が狂犬病ワクチンの接種時期になっています。

市役所からハガキなどが届くと思います。

大和市・座間市の方はそちらのハガキをもってご来院ください。

 

 

 

 

体調によっては接種が難しい子もいらっしゃますので、不安を感じる方は獣医師の判断に従ってください。

 

これからも皆さんで力を合わせて、日本を狂犬病清浄国として継続させていきましょう!

 

 

 

 

 

愛玩動物看護師 青木

 

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